SOTA 城山(JA/KN-022)/ 津久井城

神奈川県相模原市にある城山(標高375m)に行きました。この山は北条氏の津久井城があった場所でもあり、SOTAを始める前から一度は訪れたいと思っていました。現在、城山一帯は津久井湖城山公園として整備されています。

アクセス

JR/京王 橋本駅から、「三ヶ木(中野経由)」行きバスで約30分ほどの津久井湖観光センター前で下車します。

城山(JA/KN-022)

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津久井湖観光センター前で下車すると、城山への登山口はすぐ目の前にあります。

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山城なので曲輪と呼ばれる土塁などで区画された区域が残っています。ここは飯縄神社のある飯縄曲輪。

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山頂にある区域は本城曲輪と呼ばれます。

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本城曲輪から一段下がったところでアンテナを設営しました。今回、1200MHz用のアンテナ(SRH951S)は通話品質の安定を狙って三脚に固定してみました。

関東平野に面した方向で設営できなかった為、受信状況はあまりよくありませんでした。ただ、前回同様、SOTAwatch3にスポットしたところ、チェイサーの方々からお声がけを頂けました。

今回、初めてS2S(Summit to Summit)も達成しました。これは別々の山にいるアクティベータ同士が山頂から交信を行うことです。ちょうど同じ時間に陣馬山にいらっしゃったアクティベータの方と交信することができました。この交信でS2Sポイントに加え、チェイサーポイントも得ることができました。これまではアクティベータポイントの獲得を目的にSOTAを楽しんでいましたが、S2Sという新しい楽しみ方が増えました。

使用機材 / 運用記録

■使用機材
・Rig : YAESU FT3D / ALINCO DJ-G7
・Ant : DIAMOND RH770 / SRH951S

■運用記録
・430MHz(FM): 7局
・1200MHz(FM): 2局(S2S:1)

津久井

城山は北条氏の勢力下にあった津久井城と呼ばれる山城が築かれていました。甲斐(現在の山梨)に近いことから、武田氏に対する備えとして重要な役割を担っていたそうです。豊臣秀吉が北条氏を攻めた1590年(天正18年)の小田原征伐で開城し、その後は廃城となりました。

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パークセンターに展示されていた模型です。山頂や尾根に曲輪が設けられているのが分かります。山麓の開けた箇所は根小屋と呼ばれ、城主や家臣の屋敷が置かれていました。

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本城曲輪の前に設けられた堀切。写真では分かりづらいですが、敵が尾根伝いに侵入するのを防ぐために尾根を断ち切るように削られています。

SOTA 三毳山(JA/TG-114)

これまで自宅からアクセスの良い神奈川方面の山を登ってきましたが、春頃から丹沢や宮ケ瀬湖周辺ではヤマビルによる被害が酷くなるようです。この為、4月~11月の間は神奈川方面は避け、他の地域の山を登ることにします。今回は関東平野の北端の栃木県佐野市にある三毳山(みかもやま、標高229m)に行きました。

アクセス

JR/東武 栃木駅から、ふれあいバス 岩舟線(東回り)で約30分ほどのとちぎ花センター前で下車します。とちぎ花センターは三毳山の麓にある東口広場に隣接しています。バスは2時間に1本と運行本数が少ないので、事前に確認の上、計画的に行かれることをお勧めします。

三毳山(JA/TG-114)

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とちぎ花センターから三毳山を望みます。

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とちぎ花センター沿いの道を進むと、途中で山頂(青竜ヶ岳)へ向かう登山道が現れます。

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登山道は整備されており、歩きやすかったです。

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30分ほどで山頂に着きました。三毳山の最高峰は青竜ヶ岳と呼ばれています。

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山頂は狭いので邪魔にならないように少し降りたところでアンテナを設営しました。

設営した場所の位置・方角が悪かったのか受信状況はあまり良くなかったのですが、SOTAwatch3にスポットした事もありチェイサーの方々からお声がけ頂けました。

これまで神奈川、東京の方との交信が多かったのですが、今回は関東平野を縦断した甲斐もあって初めて群馬や茨城の方とも交信することができました。

使用機材 / 運用記録

■使用機材
・Rig : YAESU FT3D
・Ant : DIAMOND RH770

■運用記録
・144MHz(FM): 3局
・430MHz(FM): 3局

NVR510によるIPoE+DS-Liteの導入

在宅勤務が続く中、時間帯によっては自宅のインターネット回線の通信速度が極端に遅くなることが気になってきました。

NTT東日本が提供するフレッツ光回線を利用する場合、PPPoEという通信方式を利用します。このPPPoEを利用する場合、NTT局舎内にある網終端装置という設備に接続されるのですが、どうやら回線の輻輳が原因というよりは、この網終端装置の能力不足により通信速度が遅くなっているようです。

対策としては、原因となる網終端装置を経由しない通信方式を利用することが考えられます。具体的にはこれまでのPPPoEからIPoE(IP over Ethernet)と呼ばれる通信方式に変更します。IPoEでは混雑の原因となる網終端装置を経由せずにISPに接続されます。

一点、考慮すべきことがあります。IPoEはIPv6のサービスであるため、従来のIPv4で提供されているサービス(Webサイト)にアクセスできなくなってしまいます。この為、IPoE環境下でもIPv4を利用できるDS-Lite(Dual-Stack Lite)という技術も併せて利用する必要があります。

詳細については、下記サイトが参考になります。

NVR510の導入

IPoE + DS-Liteを利用するためには、同機能に対応したルータを用意する必要があります。対応機器は各社から発売されていますが、小型ONUひかり電話に対応しているヤマハのNVR510を選びました。

IPoE + DS-Liteの利用には契約しているISPへの申し込みが必要になります。私はIIJmioひかりを利用しているのですが、会員専用ページから申し込み、1~2日後には利用できるようになりました。

NVR510 DS-Lite設定例

WebGUIからIPoEを含む基本的な設定は行えるのですが、DS-Liteについてはコマンドラインから設定する必要があります。設定例については下記のヤマハサイトで紹介されています。

ただ、NVR510に設定する場合は若干の修正が必要です。実際に設定したコンフィグの内、DS-Liteに該当する部分は下記の通りです。

ひかり電話契約ありの場合(DHCPv6)

# NVR510 Rev.15.01.16 (Wed Mar 11 12:06:39 2020)#
ip route default gateway tunnel 1
ipv6 route default gateway dhcp onu1
ip lan1 address 192.168.100.1/24
ipv6 prefix 1 dhcp-prefix@onu1::/64
ipv6 lan1 address dhcp-prefix@onu1::1/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server
ipv6 onu1 dhcp service client
ipv6 onu1 address dhcp
ngn type onu1 ntt
tunnel select 1
 tunnel encapsulation ipip
 tunnel endpoint name gw.transix.jp fqdn
 tunnel enable 1
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24
dns server dhcp onu1

ひかり電話契約なしの場合(RA) ※2020年5月25日追記

# NVR510 Rev.15.01.16 (Wed Mar 11 12:06:39 2020)#
ip route default gateway tunnel 1
ip lan1 address 192.168.100.1/24
ipv6 prefix 1 ra-prefix@onu1::/64
ipv6 lan1 address ra-prefix@onu1::1/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server
ipv6 onu1 dhcp service client ir=on
tunnel select 1
 tunnel encapsulation ipip
 tunnel endpoint name gw.transix.jp fqdn
 tunnel enable 1
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24
dns server dhcp onu1

■設定のポイント

  • ヤマハの設定例にあるlan2というインターフェースですが、これはRTX1210を利用した場合の指定になります。NVR510で小型ONUを利用する場合は、onu1と指定します。

  • ヤマハの設定例では、Tunnelインターフェースの設定で”AFTRのアドレス”を指定するよう記載があります。 NVR510の場合、ファームウェアのバージョンがRev.15.01.09以降であれば、tunnel endpoint nameコマンドが使用可能です。IIJmioひかり(インターネットマルチフィードのtransixサービス) を利用している場合は、tunnel endpoint name gw.transix.jpと設定することができます。

  • lan1、及びDHCPのアドレスはヤマハのデフォルトの値を記載しています。ご自宅の環境に合わせて修正が必要です。

導入後の効果

IPoE導入の効果は劇的で、600Mbpsに迫るスループットを達成しました(LANケーブル接続時)。iPhoneAndroidタブレット利用時は、Wi-Fiボトルネックとなったのか200Mbps前後でした。充分満足のいく結果となりましたが、将来的にはWi-Fi 6も導入したいと思います。

SOTA 仏果山(JA/KN-017)/ DJ-G7初運用

神奈川県愛甲郡にある仏果山(標高747m)に登ってきました。宮ヶ瀬湖の東側に位置する山です。

アクセス

登山は電車・バスを使うことを基本方針としていたのですが、昨今の情勢から公共交通機関の利用は自粛すべきと思い、車で向かいました。「仏果山登山口」バス停付近にある「大棚沢広場」という駐車場に車を停めました。登山口もバス停のすぐ近くにあります。

仏果山(JA/KN-017)

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登山口の案内板です。登山道に沿って登り、宮ヶ瀬越と呼ばれる地点で仏果山方面と高取山方面に分岐するようです。

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宮ヶ瀬越(標高663m)です。時間に余裕もないことから高取山には寄りませんでした。仏果山までもうすぐだ。

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到着!

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山頂は木々に覆われていますが、隙間から関東平野が一望できました。アマチュア無線運用のロケーションとしては申し分ないようです。

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立派な展望台が設けられています。

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山頂にはいくつかテーブル・ベンチが用意されています。一つをシャック用に拝借しました。

4月に入ったというのに、この日は気温が低くとても寒かったです...。寒さに震えながら運用していました。

今回でSOTAアクティベーションも4回目。まだまだ改善の余地はあるとは言え、だいぶオペレーションにも慣れてきたと思います。

DJ-G7の運用

今回、ALINCO DJ-G7というハンディ機を新たに持ち込みました。通常、ハンディ機といえば144/430MHzに対応したデュアルバンド機が一般的ですが、このDJ-G7は144/430MHzに加えて1200MHzにも対応したトリプルバンドのトランシーバーです。現在、各社から多数のハンディ機がリリースされていますが、1200MHzにも対応しているのは、このDJ-G7のみです。

技術的な関心から1200MHzを運用・経験したいと思ったことと、144/430MHzに加えて1200MHzにも対応することにより交信機会を増やしたいと思ったことが購入の動機でした。アンテナには第一電波工業の1200MHzにも対応しているSRH951Sを用意しました。

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1200MHz帯はアマチュア無線において二次業務とされており、移動運用する場合の出力は1W以下と定められています。出力1Wというローパワーに35cm程度のホイップアンテナでまともに交信できるのか不安でしたが、何の問題もなく2局と明瞭な交信をすることができました。

昨年、ICOMからリリースされた1200MHz帯にも対応したVHF/UHF専用機 IC-9700のヒット以降、1200MHzのアクティビティが上がっているという声をよく聞きます。私もこれから1200MHz帯での運用を積極的に行っていきたいと思います。

使用機材 / 運用記録

■使用機材
・Rig : YAESU FT3D / ALINCO DJ-G7
・Ant : DIAMOND RH770 / SRH951S

■運用記録
・430MHz(FM): 8局
・1200MHz(FM): 2局

Linux Professional Institute LPIC-1 受験記

自身の技術領域を広げる為、各種サーバーのOSとして広く用いられているLinuxの技術習得を意図して、LPIC-1を受験しました。

Linux Professional Institute LPIC-1 試験の概要

LPICは、カナダに本部を置く非営利団体 Linux Professional Institute Inc.(LPI)によって提供されているLinux技術者認定試験です。日本だけではなく世界中で提供されている国際的な試験です。

レベル別にLPIC-1からLPIC-3まで用意されています。今回受験したLPIC-1では、コマンドラインによる管理作業やLinuxのインストールや構成、及びネットワークの基本設定を行えるスキルを認定するものです。LPIC-1に認定されるには、LPIC-1 Exam 101(101-500)とLPIC-1 Exam 102(102-500)の2つの試験に合格する必要があります。

LPIC-1 Exam 101(101-500)試験トピック

LPIC-1 Exam 102(102-500)試験トピック

  • シェルとシェルスクリプト
  • インタフェースとデスクトップ
  • 管理タスク
  • 必須システムサービス
  • ネットワーキングの基礎
  • セキュリティ

使用教材

1.Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

  • 作者:中島 能和
  • 発売日: 2019/04/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

LPIC-1は2018年に改訂され、現在はVersion 5.0になっています。本書はLPIC-1 Version 5.0に対応した参考書です。1冊でLPIC-1 Exam 101(101-500)とLPIC-1 Exam 102(102-500)の両方の範囲をカバーしています。

LPIC-1の試験範囲を体系的に学習できるので、こちらの参考書をメインに学習を進めていきました。ただ、紙面の都合か、説明が不十分だったり分かりづらいと感じる箇所も所々ありました。適宜、ネットや専門誌などの情報を参考にしていくと良いと思います。

2.Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応

Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応

Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応

本書はLPIC-1 Version 5.0に対応した問題集です。回答が丁寧に解説されており、前述の参考書で学んだ知識をより深い理解とすることができる良書だと思いました。また、本書に出題されている問題は、実際の試験でも類似の出題がありましたので、高得点を目指して合格を確実なものとする為にも目を通されることをお勧めします。

勉強方法

試験トピックは多岐にわたる為、コマンドやオプション、設定ファイルの配置場所や名称等、覚えるべきことが非常に多く、とても苦労しました。勉強して理解しても、しばらく経てば忘れてしまい、また再度参考書を読み返すといった事をずっと繰り返していました。この試験は復習を重ねることが大事だと思います。

オプションについては、覚える際のコツとして元となる単語を意識することを心掛けました。例えば、-h(human-readable)、-v(verbose)、-l(list)、-f(force)等々、意味ある言葉と関連付けて学習すると覚えやすいと思います。

出題範囲の中で捨てた問題もあります。覚えるべきことが多い中、ディストリビューションごとの違いまでとても覚えきれないと感じ、Debianに関するトピックは勉強しませんでした(具体的にはパッケージ管理のdpkgとAPT)。業務での活用を視野にRed Hat Enterprise Linuxを意識していたので、Debianは優先度が低いと判断したためです。

基本的に参考書・問題集による机上での勉強が中心ですが、自宅のPCにはVMware Workstation Player上にCentOS 8をインストールし、気になった箇所を随時、実機で確認するようにしていました。

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試験結果

科目 得点
LPIC-1 Exam 101(101-500) 720
LPIC-1 Exam 102(102-500) 640

試験を終えて

勉強期間は5ヶ月程で、かなり真剣に取り組みました。初級レベルで簡単な試験だと思っていたので、ここまで苦労するとは思わなかったです…。

苦労して覚えたコマンド類も1ヶ月もすれば大半を忘れてしまうかもしれません。勉強の過程で感じたのですが、Linuxの技術は日常的にLinuxを運用管理し、専門誌や書籍を読むような習慣がないと身につかないのではないかと思います。次はLPIC-2を目指したいのですが、より深くLinuxを学んでいきたいので、独自ドメインを取得して自身のサーバーを構築し、日常的にLinuxを扱う環境を用意しようと思います。

SOTA 大山(JA/KN-006)/ APRS・RH770初運用

SOTA/登山の取り組みとして当面は低山を中心に活動し、より高い山に登れるだけの身体づくりを行い、併せて登山の知識・技術を習得していくつもりでした。

ただ、冬季(12月1日~3月15日)に標高1,100m以上の山頂で運用を行った際に、通常のポイントに加えて付与される3ポイントのシーズンボーナスが魅力的に思え、初心者でも登れそうな1,100mを超える山がないか調べてみました。

今回登った神奈川県伊勢原市にある大山(標高1,252m)は、中腹にある阿夫利神社までケーブルカーを利用することでき、そこから山頂まで90分ほどで行くことができます。気軽に日帰り登山が楽しめる場所として人気の大山を登ることにしました。

アクセス

小田急 伊勢原駅からバス(大山ケーブル行き)に乗り、25分ほどで終点の大山ケーブル駅に到着します。ケーブルカーを利用すると大山中腹にある阿夫利神社駅まで行く事ができます。

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素敵なデザインのケーブルカーに乗ると、6分ほどで中腹にある阿夫利神社駅(標高678m)に到着します。

大山(JA/KN-006)

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ケーブルカーを降りて少し歩くと阿夫利神社 下社に着きます。

大山は江戸時代から山岳信仰の対象として、また関所を超えずに訪れることができる小旅行先として人気があったようです。

ここから山頂を目指して登っていくことになります。なお、阿夫利神社 下社の標高は725mです。

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樹齢500~600年といわれる夫婦杉。

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天狗の鼻突き岩。岩に穴が開いているのですが、天狗が鼻を突いて開けた穴と言われているそうです。

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登山道で迷うことはないのですが、写真の通り、大きな石・岩が多く、決して登り易くはありません。

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山頂にて焼きおにぎりとトン汁を頂きました。 トン汁はゴロッとした野菜とお肉がたっぷりと入っています。とても美味しかったです。

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山頂から関東平野が一望できます。これまで私が登ってきた山(高尾山など)の倍くらいの高さがあるので、景色の見え方が違うように感じました。

無線の交信の方は、絶好のロケーションのおかげか、または今回初投入したRH770(後述)のおかげかは分かりませが、多くの局にお声がけを頂きました。

APRSの運用

登頂予定時刻はSOTAwatch3のALERTSに登録し、SOTAメンバーと情報を共有できるようにしているのですが、なにぶん登頂時刻を正確に予測することはできません。この為、自身の場所を定期的に広報するAPRS(Automatic Packet Reporting System)を利用することにしました。

APRSはハンディ無線機搭載のGPS機能により自身の位置情報を取得し、その情報をビーコンで定期的に発信します。発信されたビーコンはインターネットに接続されているI-Gateと呼ばれるゲートウェイで受信され、APRSサーバに送られます。以下のサイトでAPRSが得た位置情報を地図上で図示し、移動する様子を確認することができます。

阿夫利神社 下社からAPRSの運用を開始し、5分間隔でビーコンを送信し続けました。山頂に到着するまで2時間ほどかかりましたので、およそ24回ビーコンを送信したことになります。

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ただ、APRSサーバで記録された回数は6回でした。歩行の邪魔にならないようにと純正のアンテナを利用していたのですが性能に問題があったのか、または木々に覆われている道を登っていたのでそもそもビーコンが届きにくかったせいかもしれません。

ただ、登頂の様子を伝えるという目的は十分に果たせているので、今後も麓から山頂までの間はAPRSを運用していくつもりです。

DIAMOND RH770の利用

過去2回のSOTA運用ではアンテナにSRH770Sを利用しました。性能にはとても満足していたのですが、FT3Dに直付けで利用するとアンテナが揺れることが気になっていました。また、ログを記録する際などに無線機を横にすれば、当然アンテナは寝てしまうことになり、何かと通話品質に影響を与えがちでした。

今回から三脚を用意しアンテナを固定して運用することにし、併せてアンテナも新調してRH770を利用することにしました。

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評判通りRH770の性能は素晴らしく、また三脚で固定したことにより安定した交信が実現できたと思います。良好な結果を得ることができたので、当面、この運用スタイルで臨みたいと思います。

使用機材 / 運用記録

■使用機材
・Rig : YAESU FT3D
・Ant : DIAMOND RH770

■運用記録
・430MHz(FM): 9局

SOTA 権現平(JA/KN-020)

初めてのSOTAアクティベーションは旅先の滋賀県で行いましたが、今回から地元の東京近郊の山々に挑戦していきます。まずは我が家から比較的近い神奈川県相模原市緑区にある権現平(標高569m)に登ってきました。

アクセス

JR/京王 橋本駅からバスで鳥居原ふれあいの館へ向かいます。権現平の登山口は、鳥居原ふれあいの館から歩いて数分のところにあります。

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鳥居原ふれあいの館は地元の農林産物直売所です。

権現平(JA/KN-020)

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鳥居原ふれあいの館を右に出て、道なりに数分歩いたところに権現平の登山口があります。

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SOTAメンバーに役立てて貰おうと位置情報を通知するAPRS(Automatic Packet Reporting System)の運用を試みましたが、設定の不備で失敗に終わりました...。

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山頂は開けていてテーブル・ベンチがいくつか設置されています。日差しが心地よく、他の登山客の皆さんは楽しそうに歓談しながら昼食をとっていました。

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景色の良いところにひな壇のような展望台が設けられています。方向的に宮ヶ瀬湖の先に広がる町並みは横浜市でしょうか。

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本日のシャック。まだ運用に慣れていないので、タブレットで原稿を読みながらの交信です。

利用している無線機YAESU FT3Dには簡易的なバンドスコープ機能が搭載されています。準備を整えた後、バンドスコープ機能で430MHz帯の利用状況を確認したら、盛んに交信が行われており空きチャンネルを見つけるのが困難なほどでした。後で交信相手の方に教えて頂いたのですが、ちょうど当日は関東UHFコンテストが行われていたようです。それと気付かずノンビリと交信をして迷惑を掛けたかも…。144MHzを中心に運用すべきでしたね。

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下山後、鳥居原ふれあいの館で帰りのバスを待ちます。県立自然公園である鳥居原園地が隣にあり、宮ヶ瀬湖の美しい景色を望むことができます。

今回登った権現平は標高569mとさほど高くはないのですが、前回の観音寺山同様、非常に苦しい思いをしながら登りました。今後、ライフワークとしてSOTA/登山を楽しんでいくつもりなら、山登りを意識した身体づくりをしていく必要があると痛切に感じました。

使用機材 / 運用記録

■無線機器
・Rig : YAESU FT3D
・Ant : DIAMOND SRH770S

■運用記録
・144MHz(FM): 3局
・430MHz(FM): 5局