SOTA/登山の取り組みとして当面は低山を中心に活動し、より高い山に登れるだけの身体づくりを行い、併せて登山の知識・技術を習得していくつもりでした。
ただ、冬季(12月1日~3月15日)に標高1,100m以上の山頂で運用を行った際に、通常のポイントに加えて付与される3ポイントのシーズンボーナスが魅力的に思え、初心者でも登れそうな1,100mを超える山がないか調べてみました。
今回登った神奈川県伊勢原市にある大山(標高1,252m)は、中腹にある阿夫利神社までケーブルカーを利用することでき、そこから山頂まで90分ほどで行くことができます。気軽に日帰り登山が楽しめる場所として人気の大山を登ることにしました。
アクセス
小田急 伊勢原駅からバス(大山ケーブル行き)に乗り、25分ほどで終点の大山ケーブル駅に到着します。ケーブルカーを利用すると大山中腹にある阿夫利神社駅まで行く事ができます。
素敵なデザインのケーブルカーに乗ると、6分ほどで中腹にある阿夫利神社駅(標高678m)に到着します。
大山(JA/KN-006)
ケーブルカーを降りて少し歩くと阿夫利神社 下社に着きます。
大山は江戸時代から山岳信仰の対象として、また関所を超えずに訪れることができる小旅行先として人気があったようです。
ここから山頂を目指して登っていくことになります。なお、阿夫利神社 下社の標高は725mです。
樹齢500~600年といわれる夫婦杉。
天狗の鼻突き岩。岩に穴が開いているのですが、天狗が鼻を突いて開けた穴と言われているそうです。
登山道で迷うことはないのですが、写真の通り、大きな石・岩が多く、決して登り易くはありません。
山頂にて焼きおにぎりとトン汁を頂きました。 トン汁はゴロッとした野菜とお肉がたっぷりと入っています。とても美味しかったです。
山頂から関東平野が一望できます。これまで私が登ってきた山(高尾山など)の倍くらいの高さがあるので、景色の見え方が違うように感じました。
無線の交信の方は、絶好のロケーションのおかげか、または今回初投入したRH770(後述)のおかげかは分かりませが、多くの局にお声がけを頂きました。
登頂予定時刻はSOTAwatch3のALERTSに登録し、SOTAメンバーと情報を共有できるようにしているのですが、なにぶん登頂時刻を正確に予測することはできません。この為、自身の場所を定期的に広報するAPRS(Automatic Packet Reporting System)を利用することにしました。
APRSはハンディ無線機搭載のGPS機能により自身の位置情報を取得し、その情報をビーコンで定期的に発信します。発信されたビーコンはインターネットに接続されているI-Gateと呼ばれるゲートウェイで受信され、APRSサーバに送られます。以下のサイトでAPRSが得た位置情報を地図上で図示し、移動する様子を確認することができます。
阿夫利神社 下社からAPRSの運用を開始し、5分間隔でビーコンを送信し続けました。山頂に到着するまで2時間ほどかかりましたので、およそ24回ビーコンを送信したことになります。
ただ、APRSサーバで記録された回数は6回でした。歩行の邪魔にならないようにと純正のアンテナを利用していたのですが性能に問題があったのか、または木々に覆われている道を登っていたのでそもそもビーコンが届きにくかったせいかもしれません。
ただ、登頂の様子を伝えるという目的は十分に果たせているので、今後も麓から山頂までの間はAPRSを運用していくつもりです。
DIAMOND RH770の利用
過去2回のSOTA運用ではアンテナにSRH770Sを利用しました。性能にはとても満足していたのですが、FT3Dに直付けで利用するとアンテナが揺れることが気になっていました。また、ログを記録する際などに無線機を横にすれば、当然アンテナは寝てしまうことになり、何かと通話品質に影響を与えがちでした。
今回から三脚を用意しアンテナを固定して運用することにし、併せてアンテナも新調してRH770を利用することにしました。
評判通りRH770の性能は素晴らしく、また三脚で固定したことにより安定した交信が実現できたと思います。良好な結果を得ることができたので、当面、この運用スタイルで臨みたいと思います。
使用機材 / 運用記録
■使用機材
・Rig : YAESU FT3D
・Ant : DIAMOND RH770
■運用記録
・430MHz(FM): 9局