Linux Professional Institute LPIC-1 受験記

自身の技術領域を広げる為、各種サーバーのOSとして広く用いられているLinuxの技術習得を意図して、LPIC-1を受験しました。

Linux Professional Institute LPIC-1 試験の概要

LPICは、カナダに本部を置く非営利団体 Linux Professional Institute Inc.(LPI)によって提供されているLinux技術者認定試験です。日本だけではなく世界中で提供されている国際的な試験です。

レベル別にLPIC-1からLPIC-3まで用意されています。今回受験したLPIC-1では、コマンドラインによる管理作業やLinuxのインストールや構成、及びネットワークの基本設定を行えるスキルを認定するものです。LPIC-1に認定されるには、LPIC-1 Exam 101(101-500)とLPIC-1 Exam 102(102-500)の2つの試験に合格する必要があります。

LPIC-1 Exam 101(101-500)試験トピック

LPIC-1 Exam 102(102-500)試験トピック

  • シェルとシェルスクリプト
  • インタフェースとデスクトップ
  • 管理タスク
  • 必須システムサービス
  • ネットワーキングの基礎
  • セキュリティ

使用教材

1.Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

  • 作者:中島 能和
  • 発売日: 2019/04/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

LPIC-1は2018年に改訂され、現在はVersion 5.0になっています。本書はLPIC-1 Version 5.0に対応した参考書です。1冊でLPIC-1 Exam 101(101-500)とLPIC-1 Exam 102(102-500)の両方の範囲をカバーしています。

LPIC-1の試験範囲を体系的に学習できるので、こちらの参考書をメインに学習を進めていきました。ただ、紙面の都合か、説明が不十分だったり分かりづらいと感じる箇所も所々ありました。適宜、ネットや専門誌などの情報を参考にしていくと良いと思います。

2.Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応

Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応

Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応

本書はLPIC-1 Version 5.0に対応した問題集です。回答が丁寧に解説されており、前述の参考書で学んだ知識をより深い理解とすることができる良書だと思いました。また、本書に出題されている問題は、実際の試験でも類似の出題がありましたので、高得点を目指して合格を確実なものとする為にも目を通されることをお勧めします。

勉強方法

試験トピックは多岐にわたる為、コマンドやオプション、設定ファイルの配置場所や名称等、覚えるべきことが非常に多く、とても苦労しました。勉強して理解しても、しばらく経てば忘れてしまい、また再度参考書を読み返すといった事をずっと繰り返していました。この試験は復習を重ねることが大事だと思います。

オプションについては、覚える際のコツとして元となる単語を意識することを心掛けました。例えば、-h(human-readable)、-v(verbose)、-l(list)、-f(force)等々、意味ある言葉と関連付けて学習すると覚えやすいと思います。

出題範囲の中で捨てた問題もあります。覚えるべきことが多い中、ディストリビューションごとの違いまでとても覚えきれないと感じ、Debianに関するトピックは勉強しませんでした(具体的にはパッケージ管理のdpkgとAPT)。業務での活用を視野にRed Hat Enterprise Linuxを意識していたので、Debianは優先度が低いと判断したためです。

基本的に参考書・問題集による机上での勉強が中心ですが、自宅のPCにはVMware Workstation Player上にCentOS 8をインストールし、気になった箇所を随時、実機で確認するようにしていました。

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試験結果

科目 得点
LPIC-1 Exam 101(101-500) 720
LPIC-1 Exam 102(102-500) 640

試験を終えて

勉強期間は5ヶ月程で、かなり真剣に取り組みました。初級レベルで簡単な試験だと思っていたので、ここまで苦労するとは思わなかったです…。

苦労して覚えたコマンド類も1ヶ月もすれば大半を忘れてしまうかもしれません。勉強の過程で感じたのですが、Linuxの技術は日常的にLinuxを運用管理し、専門誌や書籍を読むような習慣がないと身につかないのではないかと思います。次はLPIC-2を目指したいのですが、より深くLinuxを学んでいきたいので、独自ドメインを取得して自身のサーバーを構築し、日常的にLinuxを扱う環境を用意しようと思います。

SOTA 大山(JA/KN-006)/ APRS・RH770初運用

SOTA/登山の取り組みとして当面は低山を中心に活動し、より高い山に登れるだけの身体づくりを行い、併せて登山の知識・技術を習得していくつもりでした。

ただ、冬季(12月1日~3月15日)に標高1,100m以上の山頂で運用を行った際に、通常のポイントに加えて付与される3ポイントのシーズンボーナスが魅力的に思え、初心者でも登れそうな1,100mを超える山がないか調べてみました。

今回登った神奈川県伊勢原市にある大山(標高1,252m)は、中腹にある阿夫利神社までケーブルカーを利用することでき、そこから山頂まで90分ほどで行くことができます。気軽に日帰り登山が楽しめる場所として人気の大山を登ることにしました。

アクセス

小田急 伊勢原駅からバス(大山ケーブル行き)に乗り、25分ほどで終点の大山ケーブル駅に到着します。ケーブルカーを利用すると大山中腹にある阿夫利神社駅まで行く事ができます。

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素敵なデザインのケーブルカーに乗ると、6分ほどで中腹にある阿夫利神社駅(標高678m)に到着します。

大山(JA/KN-006)

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ケーブルカーを降りて少し歩くと阿夫利神社 下社に着きます。

大山は江戸時代から山岳信仰の対象として、また関所を超えずに訪れることができる小旅行先として人気があったようです。

ここから山頂を目指して登っていくことになります。なお、阿夫利神社 下社の標高は725mです。

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樹齢500~600年といわれる夫婦杉。

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天狗の鼻突き岩。岩に穴が開いているのですが、天狗が鼻を突いて開けた穴と言われているそうです。

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登山道で迷うことはないのですが、写真の通り、大きな石・岩が多く、決して登り易くはありません。

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山頂にて焼きおにぎりとトン汁を頂きました。 トン汁はゴロッとした野菜とお肉がたっぷりと入っています。とても美味しかったです。

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山頂から関東平野が一望できます。これまで私が登ってきた山(高尾山など)の倍くらいの高さがあるので、景色の見え方が違うように感じました。

無線の交信の方は、絶好のロケーションのおかげか、または今回初投入したRH770(後述)のおかげかは分かりませが、多くの局にお声がけを頂きました。

APRSの運用

登頂予定時刻はSOTAwatch3のALERTSに登録し、SOTAメンバーと情報を共有できるようにしているのですが、なにぶん登頂時刻を正確に予測することはできません。この為、自身の場所を定期的に広報するAPRS(Automatic Packet Reporting System)を利用することにしました。

APRSはハンディ無線機搭載のGPS機能により自身の位置情報を取得し、その情報をビーコンで定期的に発信します。発信されたビーコンはインターネットに接続されているI-Gateと呼ばれるゲートウェイで受信され、APRSサーバに送られます。以下のサイトでAPRSが得た位置情報を地図上で図示し、移動する様子を確認することができます。

阿夫利神社 下社からAPRSの運用を開始し、5分間隔でビーコンを送信し続けました。山頂に到着するまで2時間ほどかかりましたので、およそ24回ビーコンを送信したことになります。

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ただ、APRSサーバで記録された回数は6回でした。歩行の邪魔にならないようにと純正のアンテナを利用していたのですが性能に問題があったのか、または木々に覆われている道を登っていたのでそもそもビーコンが届きにくかったせいかもしれません。

ただ、登頂の様子を伝えるという目的は十分に果たせているので、今後も麓から山頂までの間はAPRSを運用していくつもりです。

DIAMOND RH770の利用

過去2回のSOTA運用ではアンテナにSRH770Sを利用しました。性能にはとても満足していたのですが、FT3Dに直付けで利用するとアンテナが揺れることが気になっていました。また、ログを記録する際などに無線機を横にすれば、当然アンテナは寝てしまうことになり、何かと通話品質に影響を与えがちでした。

今回から三脚を用意しアンテナを固定して運用することにし、併せてアンテナも新調してRH770を利用することにしました。

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評判通りRH770の性能は素晴らしく、また三脚で固定したことにより安定した交信が実現できたと思います。良好な結果を得ることができたので、当面、この運用スタイルで臨みたいと思います。

使用機材 / 運用記録

■使用機材
・Rig : YAESU FT3D
・Ant : DIAMOND RH770

■運用記録
・430MHz(FM): 9局

SOTA 権現平(JA/KN-020)

初めてのSOTAアクティベーションは旅先の滋賀県で行いましたが、今回から地元の東京近郊の山々に挑戦していきます。まずは我が家から比較的近い神奈川県相模原市緑区にある権現平(標高569m)に登ってきました。

アクセス

JR/京王 橋本駅からバスで鳥居原ふれあいの館へ向かいます。権現平の登山口は、鳥居原ふれあいの館から歩いて数分のところにあります。

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鳥居原ふれあいの館は地元の農林産物直売所です。

権現平(JA/KN-020)

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鳥居原ふれあいの館を右に出て、道なりに数分歩いたところに権現平の登山口があります。

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SOTAメンバーに役立てて貰おうと位置情報を通知するAPRS(Automatic Packet Reporting System)の運用を試みましたが、設定の不備で失敗に終わりました...。

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山頂は開けていてテーブル・ベンチがいくつか設置されています。日差しが心地よく、他の登山客の皆さんは楽しそうに歓談しながら昼食をとっていました。

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景色の良いところにひな壇のような展望台が設けられています。方向的に宮ヶ瀬湖の先に広がる町並みは横浜市でしょうか。

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本日のシャック。まだ運用に慣れていないので、タブレットで原稿を読みながらの交信です。

利用している無線機YAESU FT3Dには簡易的なバンドスコープ機能が搭載されています。準備を整えた後、バンドスコープ機能で430MHz帯の利用状況を確認したら、盛んに交信が行われており空きチャンネルを見つけるのが困難なほどでした。後で交信相手の方に教えて頂いたのですが、ちょうど当日は関東UHFコンテストが行われていたようです。それと気付かずノンビリと交信をして迷惑を掛けたかも…。144MHzを中心に運用すべきでしたね。

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下山後、鳥居原ふれあいの館で帰りのバスを待ちます。県立自然公園である鳥居原園地が隣にあり、宮ヶ瀬湖の美しい景色を望むことができます。

今回登った権現平は標高569mとさほど高くはないのですが、前回の観音寺山同様、非常に苦しい思いをしながら登りました。今後、ライフワークとしてSOTA/登山を楽しんでいくつもりなら、山登りを意識した身体づくりをしていく必要があると痛切に感じました。

使用機材 / 運用記録

■無線機器
・Rig : YAESU FT3D
・Ant : DIAMOND SRH770S

■運用記録
・144MHz(FM): 3局
・430MHz(FM): 5局

SOTA 観音寺山(JA/SI-058)/ 初めてのSOTA運用 / 観音寺城

昨年11月にアマチュア無線の免許を取得し、ハンディ無線機も購入しました。早速、山に登ってSOTAを楽しもう!と思ったのですが、初めての交信は緊張するものです...。自宅で運用経験を積んでからSOTAに臨もうと計画したのですが、住宅密集地のマンション低層階という立地に加え、窓辺に小さなホイップアンテナという環境では、思うように交信ができませんでした。

いつしかSOTAはもちろん、アマチュア無線からも関心が遠のきかけた頃、お城巡りの一人旅で訪れようと思っていた滋賀県にある観音寺山がSOTA対象の山(JA/SI-058)であることが分かり、十分な経験もないままSOTAに挑戦することにしました。

SOTA(Summits On The Air)とは?

一定の基準に従い選定された山の山頂から無線で交信を行い、標高に応じたポイントを得るというアワードプログラムです。SOTAの本部はイギリスにあり、世界的に活発に活動が行われています。

アワードにはいくつか種類があります。自身が山に登ってポイントを獲得する場合(アクティベータという)、1000ポイントを達成するとMountain Goat (山のヤギ)というステイタスを得ることができます。また、自宅やその他の場所から山頂に居るアクティベーターと交信することによりポイントを獲得する場合(チェイサーという)、同じく1000ポイントでShack Sloth (シャックのナマケモノ)というステイタスを得ることができます。1000ポイントの実現は大変だと思いますが、100, 250, 500, 1000ポイントごとに認定証を発行することができます。

私自身は前述の通り、自宅の環境がアマチュア無線の運用に向いていませんので、アクティベーターとしてSOTAを楽しみ、ライフワークとしてMountain Goat (山のヤギ)を目指していこうと思っています。

観音寺山(JA/SI-058)

観音寺山(繖山(きぬがさやま)とも言う)は滋賀県の琵琶湖の東に位置する標高441mの山です。

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JR安土駅からレンタサイクルで麓の桑実寺会議所に移動して登り始めます。

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低山と侮っていたのですが、久しぶりの登山に加え、最近体重も増え気味で、急で険しい山道にとても苦労しました...。途中で断念しようと思ったくらいです。

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観音寺山の中腹にある桑実寺。写真の本堂は国の重要文化財とのことです。

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道なりに登っていくと観音寺城の本丸跡に着きます。そこから観音正寺方面に下っていくと、山頂へ向かう道が現れます。

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山頂に着きました!早速運用開始です。

なかなか交信できずにいた自宅とはうってかわり、山頂という絶好のロケーションを得て、無事、規定の4局以上の局と交信する事ができました!初めてのSOTA、そして初のポイントゲットという事でとても嬉しかったです!

■無線機器
・Rig : YAESU FT3D
・Ant : DIAMOND SRH770S

■運用記録
・144MHz(FM): 4局
・430MHz(FM): 4局

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その後、観音寺山にあるもう一つのお寺、観音正寺に参詣してきました。

観音寺城

今回の旅行の当初の目的は、観音寺山にある観音寺城を訪れることでした。観音寺城は近江守護六角氏の居城として知られています。戦国時代に六角氏は織田信長に同地を逐われ、以後は廃城になったと考えられています。なお、このお城は日本城郭協会が選定した日本100名城の一つにも選ばれています。

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山頂には今も立派な石垣が残ります。

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観音寺城の大石垣です。観音寺城は中世山城に分類されるのですが、近世城郭のような石垣を備えているのが特徴です。

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近隣にある安土城も訪れ、日本100名城のスタンプも押してきました。

最後に

帰宅後、SOTA DATABASEにログをアップしました。

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1ポイントとわずかなポイントですが、私にとっては大きな一歩となりました。交信頂いた皆さんはとても親切で、慣れないオペレーションにも関わらず素敵な交信を楽しむことができました。まさにアマチュア無線の面白さ・醍醐味を初めて体験することができました。

今回の経験はとても大きな自信となりました。今後、この経験を活かして、東京近郊の山を中心にSOTAの活動を行っていこうと思います。

アマチュア無線を始めました!

登山や旅行の際に無線機を持ち出して交信を楽しもうとアマチュア無線の世界に飛び込みました。

受験の経緯

以前より、登山の際に万が一に備えてアマチュア無線のハンディ機を携行しようかと漠然と考えていました。携帯電話等の普及により近年はアマチュア無線の人気もかげりが見えているようですが、一昔前は「King Of Hobby(趣味の王様)」と言われたこともあるほど奥が深く魅力的な世界でもあるようです。

インターネットや専門誌などで調べていくうちにアマチュア無線への興味・関心が募ってきます。入門的な位置づけの四級であれば比較的簡単に取得できると知って試験を受験することにしました。

第四級アマチュア無線技士試験の概要

アマチュア無線の資格は第一級から第四級まであります。一級~二級は上級資格と位置付けられており取得のハードルも高いのですが、三級~四級は初級資格とされ基本的な勉強を怠りさえしなければ取得は容易とされています。

【第四級アマチュア無線技士 試験内容】

  • 法規:12問
  • 無線工学:12問
  • 試験時間:60分

合格基準は法規、無線工学それぞれで、60点満点中、40点以上を取る必要があります。

試験実施日は東京に関して言えば、年4回設定されている試験日(事前申し込みが必要)の他に、毎月、日本無線協会本部で当日受付の試験を実施しています。当日受付の試験は、不意の予定の変更や勉強の進捗に応じて試験日を選べるのでとても助かります。

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晴海にある日本無線協会本部

詳細は下記日本無線協会のホームページを参照して下さい。

使用教材・勉強方法

第4級ハム国試 要点マスター2019

定番とされている試験対策書です。これ一冊で十分合格することができます。

試験の出題内容はほとんどが過去に出題された問題であることから、勉強方法としてはひたすら過去問を解くことになります。

法規については理解は難しくはなく、特に勉強していく上で困る事はないかと思います。ただ、無線工学に関しては、本来であれば専門の教育が必要とされるような分野であり、難しいと感じる事も多かったです。前述のように試験は過去問からの出題であるので、分野によっては丸暗記で臨むことにしました。

簡単とされている試験ですが、これまでアマチュア無線の運用経験もないことから用語からして馴染みがなく、出題範囲を一通り理解し覚えるにはそれなりの勉強時間が必要でした。

試験後の手続き

試験時間は60分ですが、試験開始後30分が経過したら試験会場から退出することができます。ほとんどが目にしたことのあるような出題だったので特に悩むこともなく回答し、30分が経過したところで退出しました。

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合格発表は試験終了後、1時間ほどで行われます(後日、郵送でも合否の通知が行われる)。

試験に合格しただけでは無線機を使い電波を利用することはできません。おおまかに以下の流れで手続きを行う必要があります。

アマチュア無線を利用するまでのおおまかな流れ

  1. 無線従事者免許申請
  2. 無線機購入
  3. 電波利用 電子申請・届出システム ID/パスワード発行申請
  4. 開局申請

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国が発行する免許証ということで、下手なベンダー資格よりありがたみがあります。

■試験から開局までの時系列

日付 イベント 備考
9月29日 第四級アマチュア無線技士国家試験 受験(当日受付) 試験申請書代:120円
試験手数料:4,950円
10月2日 無線従事者免許申請(郵送) 手数料(収入印紙):1,750円
郵送費:488円
※返信用簡易書留費を含む
10月20日 無線従事者免許証 受領
10月21日 電波利用 電子申請・届出システム Lite ユーザID/パスワード発行申請 無線従事者免許証の番号が必要
10月23日 無線機(YAESU FT3D)購入
10月24日 電波利用 電子申請・届出システム Lite ユーザID/パスワード受領
10月25日 開局申請(電波利用 電子申請・届出システム Lite) 無線機が必要
11月11日 申請手数料 電子納付手続のお知らせ 受信
同日、申請手数料 納付
申請手数料:2,900円
11月12日 免許状返信用封筒 送付 郵送費:168円
※返信用郵送費を含む
11月14日 審査終了
11月15日 無線局免許状 受領

無線局免許状には割り当てられたコールサインも記載されています。私のコールサインは以下の通りでした。

JJ1VJT

以上のように、試験合格から無線局免許状を得て無線機を利用できるようになるまで、約2か月程度の期間が必要となります。

今後の楽しみ方について

アマチュア無線は奥深い世界であることから、長期的に運用経験を積み、勉強等を通じて技術的な知識を習得していきたいと思っています。ただ、何かと多趣味な上に育児や仕事に関する勉強も怠ることができない中、アマチュア無線に大きく時間を割く事も難しいと思っています。

当初の取得動機の通り、登山における楽しみの一つとして、主に山での移動運用に限定してアマチュア無線と付き合っていこうと思っています。

そんな私にちょうどピッタリのアワードプログラムがあることを知りました。

SOTA(Summits On The Air)と言われるもので、一定の基準に従い選定された山の山頂から交信を行い、標高に応じたポイントを得るというアワードプログラムです。SOTAの本部はイギリスにあり、世界的に活発に活動が行われています。山頂という絶好のロケーションを得て、海外の愛好家との交信も夢ではないでしょう。

登山だけではなく、アマチュア無線も技量を高めていきたい。経験を重ねてより標高の高い山に挑戦したい、無線機やアンテナ設備の改善を重ねよう、CW(モールス通信)を習得しよう、上級試験を目指して海外と交信しよう等、目標や夢はどんどん広がります。

まずはFT3Dを片手に近場の山からスタートし、少しずつ上達・向上していく過程を楽しもうと思っています。

AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト受験記

先日、AWSAmazon Web Services)認定試験 ソリューションアーキテクト – アソシエイトを受検し、無事、スコア836点で合格することができましたので、受験記として使用した教材や勉強方法について紹介したいと思います。

受験の経緯

最近、TwitterなどのSNS上で、AWSの認定試験であるソリューションアーキテクト – アソシエイト(以下、AWS SAA)に関する記述を目にする事が多くなりました。

私自身はこれまで仕事でAWSを利用する機会は全くなかったのですが、お客様環境で部分的にAWSが利用される機会が増えてきているとの印象を持っていました。特にAWS習得の緊急度は高くなかったのですが、お客様環境の理解、そして自身の技術領域を広げる為にAWS SAA試験を受験する事に決めました。

なお、所属企業においては、私に限らず全社的に見ても業務としてAWSの導入を行った事例は未だないと思うのですが、業務システムのクラウド化という昨今の時流を踏まえてAWSは重点ソリューションとして位置付けられていました(従って、受験料は負担してもらえる)。

AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験の概要

AWS認定試験体系におけるAWS SAAの位置付けは下図の通りです。

ソリューションアーキテクトのアソシエイトレベルの試験であり、推奨される知識・経験として”AWSにおけるクラウドの実装と問題解決に関わる1年以上の実務経験”を想定しているようです。

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AWS Certification Current Roadmap

そもそも、ソリューションアーキテクトとはどうゆうものなのかについては、AWS SAAの試験ガイドの以下の記述が参考になると思います。

AWS 認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト」(SAA-C01) 試験は、ソリューションアーキテクトロールを遂行する人を対象としており、AWS 上でセキュアかつ堅牢なアプリケーションを設計および展開する方法についての理解度を評価するものです。

この試験で評価する能力は次のとおりです。

・顧客の要件に基づき、アーキテクチャ設計原則に従ってソリューションを定義する。

・プロジェクトのライフサイクル全体を通じて、ベストプラクティスに基づいた実装を行うためのガイダンスを提供する。

AWSの各種サービスの仕様・特徴を踏まえて、お客様の要件に合わせてベストプラクティスに基づいたソリューションを設計する人、という理解で良いかと思います。

使用教材・勉強方法

1.AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト

徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト ? アソシエイト教科書

徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト ? アソシエイト教科書

AWSについてゼロから勉強するにあたり、体系的に学習したいと思い、AWS SAA用の参考書を利用しました。主要なサービスについての機能・仕様・特徴などが体系的にまとめられており、まずは最初のステップとして利用するとよいと思います。

私はSBクリエイティブから出版された参考書を利用しましたが、特にこれを推奨するつもりはなく、同様の書籍はインプレスからも出ているので、どちらか自分に合う方を選べばよいと思います。

なお、AWS SAAは2018年2月に試験内容が改訂されています。参考書を選ぶにあたっては、新試験へ対応しているものを選びましょう。

2.AWS Black Belt Online Seminar / AWS サービス別資料

上記参考書では紙面の都合もあり、十分な説明がなされておらず理解が難しいという状況が何度かありました。情報を補うためによく利用したのが、AWS Black Belt Online Seminarの資料です。上記ページにプレゼンテーション資料が掲載されており、必要に応じて参照して理解の一助としました。

なお、AWSではそのほかにもユーザーガイドやホワイトペーパー、よくある質問などが用意されており、日本語の資料がとても充実しています。ただ、これらの資料に目を通していると時間がいくらあっても足りません。今回はアソシエイトレベルの試験であることから、必要以上に仕様を追求せずに自分の中で腑に落ちる程度の理解を目指しました。

3.QWIKLABS Solutions Architect - Associate

QWIKLABSというサイトで、AWS SAA取得に向けて7つのハンズオンラボをまとめたコースが用意されていました。このハンズオンラボは試験合格に向けた勉強としては必須ではありませんが、全くAWSの経験がなかった為、理解を深める為に利用しました。

準備されている7つのハンズオンラボは以下の通りです。

  • Introduction to AWS Identity and Access Management (IAM)
  • Working with Elastic Load Balancing
  • Working with Amazon Elastic Block Store (EBS)
  • Introduction to Amazon EC2
  • Caching Static Files with Amazon CloudFront
  • Creating an Amazon Virtual Private Cloud (VPC) with AWS CloudFormation
  • Building Your First Amazon Virtual Private Cloud (VPC)

残念ながら無料ではありません。7つ全てのコースを受講するには29クレジットがかかります(1クレジット=$1)。

4.AWS認定 - 試験対策 「ソリューションアーキテクト - アソシエイト」

ちょうど試験勉強を始めた頃に、AWS Innovate Online ConferenceというイベントがWeb上で開催されていました(2019年4月8日~2019年5月7日)。その中のコンテンツの一つとして、”AWS 認定 - 試験対策 「ソリューションアーキテクト - アソシエイト」”というセッションがあったので、その講演資料を教材として利用しました。

5.AWS提供 - 模擬試験

勉強を進めるにつれて、想像よりもサービスが多く且つそれぞれ複雑で、このままでは試験合格も難しいのではないかと不安になり、少しでも情報を集めたくてAWSが提供している模擬試験を受験しました。

試験を終えて

試験勉強を始める前は、AWS仮想マシンを提供するIaaSという程度の認識でいた為、こんなにも多様なサービスが展開されているとは思いもよりませんでした。

ネットワークエンジニアとしてキャリアを積んできた私にとって、VPC・EC2・ストレージ・運用支援・セキュリティまではなんとか理解することができたのですが、その他のサービス、特にデータベースやプロビジョニングサービスについては動作・仕様を理解するのにとても苦労しました。前述のAWS Black Belt Online Seminarのプレゼンテーション資料を参考に、動作・仕様の理解に努めました

勉強期間は1か月ほどで受験しましたが、十分に納得いくまでの理解を目指すのであれば、最低、2か月は必要だと感じました。

可能であればAWSが提供している模擬試験は受験された方が良いと思います。

本試験で重視されているのは、AWS Well-Architected Frameworkが謳う所の「運用の優秀性」「セキュリティ」「信頼性」「パフォーマンス効率」「コスト最適化」の5つの観点について、ベストプラクティスに沿ったソリューションを提供できるか、という点にあるかと思います。模擬試験をはじめなるべく多くの問題に触れる事により、ベストプラクティスに沿った考え方を学び身に付けることが大事だと思います。

AWS SAA試験は、当然のことながらAWS固有のサービスについての試験になる訳ですが、根底の考え方はAWSに限定されない普遍的なアーキテクチャ設計概念であると感じました。これからも時代の趨勢として、企業システムのクラウドの活用は進んでいくと思います。AWS SAAは、クラウドを活用したシステムアーキテクチャの基本的な考え方を学ぶのに、ちょうど良い入口となる試験だと思いました。

英語勉強方針(2019年版)

はじめに

2019年の抱負で述べたように、今年は英語学習に力を入れていこうと思っています。1月からスタートダッシュを決めたかったのですが、仕事も多忙を極める中、CCIE更新の勉強にも時間を取られ、英語学習に手を付けることができませんでした。諸々一段落がついたので、英語学習への取り組みを開始していきたいと思います。

そもそも英語学習に力を入れようと思った動機ですが、そろそろ一介のSEは卒業し、これまで培った技術と経験をもとに、自分の年齢にあったステージ・新たな領域へ挑戦していくべきではないかと漠然と感じていたことにあります。

具体的な将来像を描ききれていないのですが、所属している会社がグローバルを強く志向していることもあり、英語は会社における自身の価値を高め可能性を広げてくれるのは間違いなく、長年の大きな課題であった英語に本格的に取り組んでいこうと思っています。

まずは実践的な英語力の習得より、アピールしやすいTOEICの点数獲得に主眼を置きます。800点以上を今年の目標に設定し、3~4か月毎に試験を受けようと思っています。

勉強方針

日本の企業における英語能力を測る指標はTOEICであり、当面は800点台、将来的には900点台を目標に勉強を行います。

これまで実践的な英語能力を高めることは、TOEICの点数にもそのまま結びつくと考えてきましたが、この考えを改めます。正論ではあると思うのですが、その努力が点数に現れるのには少し時間がかかり過ぎるように思います。

TOEICも試験である以上、TOEICに特化した試験対策の為の勉強を行い、てっとり早く成果(点数)を求めていきたいと思います。

使用教材

語彙力強化

これまでもCisco Pressなどの洋書を読むことはあったのですが、試験を受ける上では絶対的に語彙力が不足しています。「TOEICに出る単語だけ」に特化した単語帳で、英語習得の基礎体力となる語彙力を高めていきます。

ヒアリング対策

ヒアリングは全くダメですね...。試験の出題形式に沿った問題を繰り返し、よく出るパターンを認識して対策を講じたいと思います。

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文法対策

文法書の定番「総合英語Evergreen」で体系的に英語学習を進めていきますが、並行してTOEICに頻出する文法問題をまとめた評判の高い「1駅1題 新TOEIC TEST文法特急」で試験対策を行います。

総合英語Evergreen

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1駅1題 新TOEIC TEST文法特急

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瞬間英作文

シチュエーション毎のあり得る会話や意見などを英語で表現するために、フレーズとして丸覚えしていきます。

恐らく勉強を重ねていけば、早晩、TOEICで800点台、900点台と取れるようになると思います。しかし会話できるようになるかというと話は別で、やはりスピーキングの訓練が必要になると感じています。基本的なフレーズを覚え、そこから応用し組み合わせて自身の意思を英語で表現できるようになるのではないでしょうか。この勉強自体はTOEICの点数に結びつくとは思っておらず、実践的な英会話能力を養うための勉強として位置付けています。

会話できる英文法大特訓 CD付

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TOEICの全てのパートを網羅できていなのですが、いっぺんに全ての勉強はできませんから、まずは上記取り組みを行い、順次他のパートの対策も進めていきたいと思います。

TOEICテストは2019年5月26日(日)に実施される第240回をまず受験するつもりです。