SOTA 観音寺山(JA/SI-058)/ 初めてのSOTA運用 / 観音寺城

昨年11月にアマチュア無線の免許を取得し、ハンディ無線機も購入しました。早速、山に登ってSOTAを楽しもう!と思ったのですが、初めての交信は緊張するものです...。自宅で運用経験を積んでからSOTAに臨もうと計画したのですが、住宅密集地のマンション低層階という立地に加え、窓辺に小さなホイップアンテナという環境では、思うように交信ができませんでした。

いつしかSOTAはもちろん、アマチュア無線からも関心が遠のきかけた頃、お城巡りの一人旅で訪れようと思っていた滋賀県にある観音寺山がSOTA対象の山(JA/SI-058)であることが分かり、十分な経験もないままSOTAに挑戦することにしました。

SOTA(Summits On The Air)とは?

一定の基準に従い選定された山の山頂から無線で交信を行い、標高に応じたポイントを得るというアワードプログラムです。SOTAの本部はイギリスにあり、世界的に活発に活動が行われています。

アワードにはいくつか種類があります。自身が山に登ってポイントを獲得する場合(アクティベータという)、1000ポイントを達成するとMountain Goat (山のヤギ)というステイタスを得ることができます。また、自宅やその他の場所から山頂に居るアクティベーターと交信することによりポイントを獲得する場合(チェイサーという)、同じく1000ポイントでShack Sloth (シャックのナマケモノ)というステイタスを得ることができます。1000ポイントの実現は大変だと思いますが、100, 250, 500, 1000ポイントごとに認定証を発行することができます。

私自身は前述の通り、自宅の環境がアマチュア無線の運用に向いていませんので、アクティベーターとしてSOTAを楽しみ、ライフワークとしてMountain Goat (山のヤギ)を目指していこうと思っています。

観音寺山(JA/SI-058)

観音寺山(繖山(きぬがさやま)とも言う)は滋賀県の琵琶湖の東に位置する標高441mの山です。

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JR安土駅からレンタサイクルで麓の桑実寺会議所に移動して登り始めます。

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低山と侮っていたのですが、久しぶりの登山に加え、最近体重も増え気味で、急で険しい山道にとても苦労しました...。途中で断念しようと思ったくらいです。

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観音寺山の中腹にある桑実寺。写真の本堂は国の重要文化財とのことです。

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道なりに登っていくと観音寺城の本丸跡に着きます。そこから観音正寺方面に下っていくと、山頂へ向かう道が現れます。

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山頂に着きました!早速運用開始です。

なかなか交信できずにいた自宅とはうってかわり、山頂という絶好のロケーションを得て、無事、規定の4局以上の局と交信する事ができました!初めてのSOTA、そして初のポイントゲットという事でとても嬉しかったです!

■無線機器
・Rig : YAESU FT3D
・Ant : DIAMOND SRH770S

■運用記録
・144MHz(FM): 4局
・430MHz(FM): 4局

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その後、観音寺山にあるもう一つのお寺、観音正寺に参詣してきました。

観音寺城

今回の旅行の当初の目的は、観音寺山にある観音寺城を訪れることでした。観音寺城は近江守護六角氏の居城として知られています。戦国時代に六角氏は織田信長に同地を逐われ、以後は廃城になったと考えられています。なお、このお城は日本城郭協会が選定した日本100名城の一つにも選ばれています。

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山頂には今も立派な石垣が残ります。

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観音寺城の大石垣です。観音寺城は中世山城に分類されるのですが、近世城郭のような石垣を備えているのが特徴です。

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近隣にある安土城も訪れ、日本100名城のスタンプも押してきました。

最後に

帰宅後、SOTA DATABASEにログをアップしました。

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1ポイントとわずかなポイントですが、私にとっては大きな一歩となりました。交信頂いた皆さんはとても親切で、慣れないオペレーションにも関わらず素敵な交信を楽しむことができました。まさにアマチュア無線の面白さ・醍醐味を初めて体験することができました。

今回の経験はとても大きな自信となりました。今後、この経験を活かして、東京近郊の山を中心にSOTAの活動を行っていこうと思います。