SOTA 遠笠山(JA/SO-038)/ IC-705初運用

引き続きボーナスポイント狙いで標高1,100mを超える山を目指していきます。今回は伊豆半島にある遠笠山(標高1,197m)に行ってきました。初めての静岡での運用となります。

アクセス

JR 伊東駅から天城東急リゾートシャトルバスに乗り、終点の天城高原ゴルフコースで下車します。バス停から来た道を戻り方向へしばらく歩くと遠笠山登山口のゲートが現れます。

ただ、当日伊東駅のバス停で気付いたのですが、2021年1月4日から3月17日の間は伊東駅からハーヴェスト天城間の折返し運行となり、ハーヴェスト天城~天城高原ゴルフコース間は運休していました。例年この時期に運休しているのか、それとも今年だけなのかは分かりませんが、この時期に登られる方は事前に天城東急リゾートシャトルバスのホームページで確認しておくと良いと思います。

遠笠山(JA/SO-038)

自宅を出てから3時間、やっと伊東駅に到着しました。

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伊東は観光地だけあって駅周辺にはお店が充実していました。バスの出発まで時間がありますので、喫茶店で朝食を頂きます。

前述の通り、バスに乗る10分前くらいに伊東駅からハーヴェスト天城までしか行かず、ハーヴェスト天城から天城高原ゴルフコース間は運休していることに気づきます。遠笠山は諦めて、目的地を大室山か小室山に変更することも一瞬考えたのですが、事前の下調べが十分ではありません。

バスの運転手さんに聞くと、ハーヴェスト天城から天城高原ゴルフコースへはバスで10分くらいで、歩いていく人もいるとのことです。ハーヴェスト天城までバスで行き、そこから歩いて遠笠山を目指すことにしました。

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ハーヴェスト天城は道(遠笠山富戸線)から少し外れた場所にあるので、その一つ前のスカイヒルズ下で下車します。このまま道沿いに登っていきます。付近の案内板によるとここから天城高原ゴルフコースまでは3kmとのことです。

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遠笠山富戸線を歩くこと30分、遠笠山への登山口のゲートに到着しました。

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登山口に入ってからも道は整備されており歩きやすいです。スニーカーでも登っていけると思います。木や草木が白く見えますが、近くで見ると氷がついていました。

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登山口から35分で山頂に着きました。随分お手軽に登れますね。無線通信のロケーションとしては好立地のようで、大きな無線中継局が3~4局ほど建っています。

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天気は残念ながら曇り空でした。前日は非常に暖かかったのですが、この日は一転して気温が下がり山頂では4℃程度でした。また霧がかかっていたので、残念なことに展望は全くありません。

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東から強い風が吹いていてとても寒いので、建物に隠れてシャックを用意します。

まず430MHzから運用を開始したところ、これまで交信したことのない静岡県富士市や愛知県豊橋市の局とも交信することができました。伊豆半島まで来たので、箱根や富士山を避けて東海方面に開けていたおかげでしょうか。まさか愛知県まで届くとは思っていなかったので驚きました。

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今回、初めてIC-705を外に持ち出しましたので、144MHzのSSBによる運用も試みます。まだ勝手が分かっていなくて思うように交信ができませんでしたが、なんとか君津市の1局と交信することができました。

IC-705のSOTA初デビューとなりましたが、まだその機能を十分に使いこなせていません。当面は装備も簡素で済む144MHzのSSBで運用し、操作・運用方法の習熟を図っていきたいと思います。ただ、やはりちょっと重いですね。本体・ケース・マイクを合わせて1.3kgほどになります。少しでも軽くしたいので、今後、DJ-G7(マイク/ソフトケース含む重量:439g)をラインナップから外すかもしれません。

使用機材 / 運用記録

■使用機材
・Rig : ICOM IC-705 / YAESU FT3D
・Ant : DIAMOND RH770

■運用記録
・144MHz(SSB): 1局
・430MHz(FM): 6局

2021年の抱負(趣味)

昨年はアマチュア無線と登山/SOTA(Summits On The Air)を本格的に開始して、とても充実した一年を過ごすことができました。今年も仕事や技術に関する勉強だけではなく、趣味の活動も楽しんでいきたいと思います。

趣味に関する目標

1. 登山/SOTA

ヤマケイ登山学校 登山入門

ヤマケイ登山学校 登山入門

  • 発売日: 2019/03/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

昨年から本格的に登山を開始しました。まずはトレーニングを意識して低山を中心に登ってきましたが、今年は1,500mくらいを目途に標高を上げていきたいと思います。ただ、標高が上がるにつれて段々と難易度や危険度も増してきます。経験が乏しく技術も不足していますが、上掲の本を読んでせめて知識だけはしっかり学んで登山に臨みたいと思います。

SOTAの昨年の成績は以下の通りです。

■ 2020年 SOTA成績

山岳 ポイント
Activator 10 42pt
Chaser 5 27pt

今年は仕事や勉強を頑張っていこうと思っており、登山/SOTAは月1回くらいのペースとなりそうです。目標としては登山は12回、アクティベーターポイントは90ptを目指したいと思います。チェイサー活動は隙間時間を利用するくらいでしか取り組めていないのですが、無線設備の充実を図ることにより、もう少しポイントを獲得したいと思います。

2. アマチュア無線

2-1. IC-705の運用

昨年はFT3DとDJ-G7の2台のハンディ機でV/U帯での運用を行ってきました。今年はIC-705を購入したので、HF帯でも運用していきたいと思います。

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SOTAに参加されている先輩諸氏は山頂からCWで遠距離交信、時には海外との交信を楽しまれています。海外との交信なんて、とても魅力的です。現在はV/U帯で主に関東平野が交信範囲ですが、私もこれからは日本全国、そして海外へと交信範囲を広げていきたいと思います。

CWに関しては、「はじめてのモールス通信」に従って昨年10月から学習を始めました。なるべく毎日聞くようにしているのですが、まだ実践には程遠い状態です。今年後半にはCWでの初QSOを実現したいと思います。

同じくDX(遠距離無線通信)に強いといわれているFT8にも関心があります。こちらはPCが必要になります。重いPCを担いで頂上を目指すのは大変なので、SOTAでの運用にはハードルがあるかもしれません。

自宅はマンションの低層階でアマチュア無線に向いた環境ではないのですが、FT8なら交信範囲が広がるかもしれません。まずは自宅でFT8の可能性を探ってみたいと思います。こちらはCWより先に運用できるようになると思います。

まずはIC-705の使い方から習得しなければなりません。これまでハンディ機のみの運用だったので、知らない機能ばかりです。マニュアルをしっかり読んでIC-705を使いこなせるようにしたいと思います。

今年はアマチュア無線の活動範囲が広がりそうな予感がして、今からとても楽しみです。

2-2. アマチュア無線技士試験

第二級アマチュア無線技士試験問題集 第2集(合格精選420題)

第二級アマチュア無線技士試験問題集 第2集(合格精選420題)

  • 作者:吉川 忠久
  • 発売日: 2020/11/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

昨年、第三級アマチュア無線技士試験を受験しましたが、今年は第二級アマチュア無線技士試験に挑戦したいと思います。私は文系卒なので、数学からして勉強し直さなければなりません。アマチュア無線やSOTAはライフワークとして取り組みたいと思っており、その為にもしっかり勉強してアマチュア無線の理解を深めていきたいと思っています。

3. 囲碁

ひらめきの囲碁学 (碁楽選書)

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  • 作者:金 萬樹
  • 発売日: 2018/08/30
  • メディア: 単行本

初段合格の死活150題 (囲碁文庫)

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  • 発売日: 2001/12/01
  • メディア: 文庫

終盤の底力!新ポケットヨセ200

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  • 発売日: 2008/03/01
  • メディア: 新書

2017年の宝酒造杯・初段戦で準優勝してから二段を名乗っていますが、その時から今日まで殆ど上達が見られません。年齢的に今後も急速な上達は望めないと思っていますが、それでも毎日勉強を積み重ねることにより数年スパンで昇段を目指していきたいと思っています。

私は中盤以降は段相応だと思っているのですが、布石や序盤の進め方があまりに稚拙だと感じています。「ひらめきの囲碁学」を読んで正しい考え方を学んでいきたいと思います。

昔は囲碁教室に通ったり碁会にも誘われたりしていたのですが、ここ最近は碁会所で打つ機会が全くなくなりました。以前参加させて頂いた永代塾囲碁サロンの有段者研究会(通称、U研)にまた通おうと思います。勉強や登山/SOTAの合間を縫ってとなかなか参加できないかもしれませんが、2~3か月に1回くらいのペースで実戦と検討を楽しみたいと思います。

4. 城巡り

昨年は日本100名城:4城、続日本100名城:10城を訪れることができました。

今年は勉強やSOTAの優先度が高く、お城巡りは後回しになりそうです。1年で10城程度、訪れることができたら良いなと思っています。

2021年試験受験予定(趣味)

2021年の抱負(仕事・技術)

2017年1月に今の会社に転職し、今年で5年目を迎えることになります。

40代と決して若くはないが、引退を考える歳でもない。むしろ、これからより一層頑張っていかなければならないとこの4年間を懸命に走ってきましたが、残念ながら待遇や評価面では十分な成果を残すことができずに終わりました。

正当な評価がなされていないという不満や怒りがつのり努力が無意味に感じてしまうなど、仕事に対するモチベーションを維持することが困難だと感じることも多かったです。

ただ、だからといって後ろ向きな姿勢をとることは周りの人達だけではなく自分にとっても良い結果をもたらしません。不満や怒りを押し殺し忘れるようにして、仕事にそして自己向上に無理にでも前向きにして取り組んできた苦しい数年間でした。

もう40代後半となり努力することを諦めようかとも考えましたが、まだ将来を悲観し断念するのは早すぎます。今年も苦しい1年になると思いますが、引き続き一生懸命に頑張っていこうと思います。

技術に関する目標

1. ネットワーク

IPA情報処理推進機構)の春期試験でネットワークスペシャリスト試験を受験します。専門分野であることから対策は過去問を見るだけで充分だと思っているのですが、これを機に疎かになっている分野を勉強したいと思います。

1-1. IPsec

IPsec徹底入門

IPsec徹底入門

IPsecの導入機会はこれまでもありましたが、設定内容はほぼテンプレート化されており、IPsecの複雑さを意識することはありませんでした。ただ、以前から仕様の理解は課題だと感じていたので、この機会に学習したいと思います。昨今はクラウドサービスの利用が急速に広がっていますが、クラウドサービスとの接続手段の一つとしてIPsecは今後も重要性を増してくると思います。

1-2. 負荷分散技術(BIG-IP)

サーバ負荷分散入門

サーバ負荷分散入門

  • 作者:みやた ひろし
  • 発売日: 2014/10/05
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)

負荷分散装置の導入機会はこれまで不思議なことに一回もありませんでした。ただ、今年度からBIG-IPを触る機会が増え、仕事の上でも十分な知識・理解が必要となっていました。負荷分散装置の理解にはWebサービス全般の理解も必要となり、関連技術も含めしっかりと学習したいと思います。BIG-IPは仮想版が評価ライセンスで90日間無償で利用できるので、実機を操作しながら技術の習得を目指したいと思います。

2. Linux

新しいLinuxの教科書

新しいLinuxの教科書

Linux教科書 LPICレベル2 Version 4.5対応

Linux教科書 LPICレベル2 Version 4.5対応

  • 作者:中島 能和
  • 発売日: 2017/05/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

ネットワークエンジニアからインフラ全般をカバーするインフラエンジニアへという目標をここ数年掲げてきましたが、思うように技術や知識の向上を図れていません。昨年はLPIC-1を取得しましたが、やはり操作運用する機会がないと細かい知識はすぐに忘れてしまいます。今年はLPIC-2の取得を目標に体系的な学習を行うのと同時に、独自ドメインを取得して自身のサイトを運用したいと思っています。Linuxや各種サーバを構築し、日々の運用やセキュリティ対策の実装を実践しないことには本当の技術は身につかないと思います。

3. Python

たった1日で基本が身に付く! Python超入門

たった1日で基本が身に付く! Python超入門

Pythonチュートリアル 第4版

Pythonチュートリアル 第4版

  • 作者:Guido van Rossum
  • 発売日: 2021/02/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

私にとってプログラミングは長年の課題です。先ほどのLinuxも含めプログラミングや英語などは、今の目の前の仕事では必要とされておらず、どうしても後回しになりがちです。

ただ、ネットワーク分野においてもプログラミングの必要性は年々高まってきており、意識して学習していかなければなりません。入門書を読んだ後、今月第4版が出る「Pythonチュートリアル」を読み、そのままPython 3 エンジニア認定基礎試験を受験しようと思っています。

また、先ほどのLinuxと同じく本を読むだけではすぐに忘れてしまうので、今年3月に第2版が出る「退屈なことはPythonにやらせよう」を読んで、日々の業務に関連付けて意識してPythonを利用するようにしたいと思っています。

非技術領域に関する目標

1. 英語

1駅1題 新TOEIC TEST文法特急

1駅1題 新TOEIC TEST文法特急

新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編

新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編

  • 作者:花田徹也
  • 発売日: 2010/09/17
  • メディア: 単行本

こちらも私にとって長年の課題です。2019年に710点、2020年はなぜか85点も下がって625点でした...。今年は継続的に英語を勉強し、800点以上を目標にTOEICを2回(5月と11月)受験します。

リーディングは問題集を2冊仕上げることにより、大幅に点数を上げることができるのではないかと思っています。問題はリスニングです。リスニングは知識ではなく能力であり、継続的なトレーニングによって身につけていかなければなりません。毎日意識して英語を聞くようにしたいと思います。

2. マネジメント

現在の職場ではPMBOKに沿った形でプロジェクトが進められています。また、私自身もPM寄りの職責が求められており、体系的にプロジェクトマネジメントを学習したいと思っています。またその流れでIPAの秋期試験はプロジェクトマネージャ試験を受験しようと思っています。

今年度からリーダーとしてチームの運営も任されるようになりました。昨年はこのリーダーの役割について考える機会が多かったです。ただ仕事を割り振るだけではなく、コーチングや時には感情のコントロールなどを意識してリーダーとしての資質を向上させていく取り組みが必要だと感じています。具体的にどのようにしていけば良いのか分からず、今年も試行錯誤の取り組みが続きそうです。何か示唆に富む書籍がないかいくつかあたってみようと思っています。この分野について何かお勧めの書籍がありましたら是非教えて下さい。

2021年試験受験予定(仕事・技術)

SOTA 金時山(JA/KN-007)

シーズンボーナス

SOTA日本支部の地域限定ルールで、12月1日から3月15日まで間に標高1,100m以上の山で運用した場合、規定のポイントの他に3ポイントのシーズンボーナスが加算されます。今年はトレーニング期間と位置付けて1ポイントの低山ばかり登っていたので、この3ポイントがとても貴重で大きなものに感じられます。今年度は積極的にボーナスポイントを狙っていきたいと思います。

今回、自分の技量や装備の準備状況等を踏まえて、初心者にも登りやすい箱根の金時山(標高1,212m)に行ってきました。

アクセス

金時山は色々な登山ルートがあるようですが、今回は公時(きんとき)神社から登ることにします。小田急 小田原駅から箱根登山バスの桃源台行きに乗り、仙石バス停で下車します。そこから徒歩で公時神社に向かいます。

自宅(世田谷)から箱根へは結構距離があるのですが、小田急ロマンスカーがとても速く、さほど遠さを感じませんでした。特急指定席料金も手頃だったので、今後、同じ箱根にある明神ヶ岳や丸岳にも行ってみようと思います。

金時山(JA/KN-007)

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仙石バス停から国道138号沿いを歩いていくと公時神社に到着します。このまま境内を抜けていくと登山道につながります。

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金太郎をモチーフにしたマサカリが置いてあります。金時山は金太郎(坂田金時)の故郷とされています。

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登山道を登っていくと巨大な「金時宿り石」と呼ばれる岩がありました。特に説明はなかったのですが、あとで調べたところ金太郎と山姥が住んでいたところという伝承があるようです。

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ダイエットの成果でしょうか、さほど苦しまずに登ることができました(SOTAを始めた今年2月から山登りに向けた身体づくりを始め、その一環で約10kg減量しました)。

頂上は開けており、写真の通り富士山が一望できます。ただ、この時は残念ながら雲がかかっていました。

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頂上にはお店が2軒あります。お昼も食べていなかったので、おでんを頂きました。

人気がある金時山は頂上が多くの登山客で賑わっています。さて無線の運用をどこでやるか...。

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よく参考にさせて頂くSOTAアクティベーター JA1CTC局のサイト「ジオサミットでひとこえ」によると、(金時山山頂の)「北側(足柄峠側)の小屋の裏から少し下がった所に広場になった場所があった」とのことだったので行ってみました。すると、登山道の脇にまさにアマチュア無線の運用にしつらえたかのような区画がありました。

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本日のシャックです。ここに入ってくる登山客はおらず迷惑をかける心配も不要で落ち着いて運用できました。

自宅では運用が難しい周波数順に1200MHz → 144MHz → 430MHzと進んでいきます。ロケーションが良くまた標高も十分にある為、多くの局にお声がけ頂きました。

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14:00頃に閉局。山頂に戻ると既に人影はまばらでした。身体も冷えていたのでお店でカップヌードルを頂いた後に下山しました。

運用を終えて

冬季登山の経験が乏しく、この時期の標高1,200mの山の状況を想像することができず、どの程度寒いのだろうか?雪が残っていたりするのだろか?と色々と不安がありました。ただ、この日は幸いなことに山頂の気温は8℃くらいあり、山頂で着る中間着(フリース)やチェーンスパイクなど持って行った冬季装備は使わずに済みました。ただ、準備を怠る訳にはいきませんので、引き続きしっかりとした装備で冬季登山に臨みたいと思います

金時山、好きになりました。無線運用という観点ではこれまで権現平が一番良かったと思っていましたが、金時山も落ち着いて運用することができました。しかも景色が素晴らしい!ボーナスポイントも付くし、毎年この時期に訪れたいと思います。

使用機材 / 運用記録

■使用機材
・Rig : YAESU FT3D / ALINCO DJ-G7
・Ant : DIAMOND RH770 / SRH951S

■運用記録
・430MHz(FM): 9局
・1200MHz(FM): 3局

第三級アマチュア無線技士 受験記

2019年9月に第四級アマチュア無線技士(以下、四アマ)試験に合格し、同年11月に無線局免許状を取得し開局しました。開局にあわせてYAESU FT3DとALINCO DJ-G7を購入し、SOTA(Summits On The Air)を中心にアマチュア無線の運用を楽しんできました。

開局から約1年経ち、そろそろ次のステップに進もうと思い、まずは第三級アマチュア無線技士(以下、三アマ)試験を受けることにしました。

四アマと三アマの違い

四アマと三アマの操作範囲の違いを下表にまとめました。赤字で記載している箇所が大きな違いとなります。

四アマ 三アマ
周波数 21MHz以上または8MHz以下の周波数 18MHz以上または8MHz以下の周波数
※18MHz帯が使えるようになる。
出力 10W以下(21MHzから30MHzまで又は8MHz以下の周波数)
20W以下(30MHzを越える周波数)
50W以下
※50Wの出力が利用できるようになる。
その他 モールス符号による通信は不可 モールス符号による通信を行える。

両試験の難易度はほとんど変わりませんが、三アマの試験範囲には四アマの試験範囲に加えて国際法規とモールス符号が含まれます。この為、出題数も多くなり、試験時間も10分長くなり1時間10分となっています。

【第三級アマチュア無線技士 試験内容】

  • 法規:16問
  • 無線工学:14問
  • 試験時間:1時間10分
  • 合格基準:(法規)満点80点/合格点55点、(無線工学)満点70点/合格点45点

使用教材・勉強方法

初めての3級・4級アマチュア無線技士試験テキスト

初めての3級・4級アマチュア無線技士試験 テキスト

初めての3級・4級アマチュア無線技士試験 テキスト

  • 発売日: 2014/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

昨年の四アマ受験の経験から過去問中心の勉強が効果的と分かっていたのですが、将来的に2アマ1アマと上級試験に挑戦したいと思っていたので、この機会に無線工学の基礎を学習したいと考えていました。

この「初めての3級・4級アマチュア無線技士試験テキスト」は無線工学の基礎を分かりやすく解説しています。これまで色々な参考書を手に取りましたが、最も入門的で分かりやすい参考書だと思います。

とはいえ、工学分野の知識・素養がない私にとっては多くの用語・現象に馴染みがなく、出題範囲を一通り理解し覚えるのにとても苦労しました。

第3級ハム国試 要点マスター2020

第3級ハム国試 要点マスター2020 (HAM国家試験)

第3級ハム国試 要点マスター2020 (HAM国家試験)

上記の「初めての3級・4級アマチュア無線技士試験テキスト」はとても素晴らしい参考書でしたが、残念ながらこれだけで試験に合格するのは難しいと思います。

多くの国家試験と同様、三アマ試験においても最も効率的な勉強方法は過去問を解くことになります。四アマ試験でもお世話になった要点マスターを今回も利用しました。

Morse Mania: Learn Morse Code

前述した通り、三アマでは試験範囲にモールス符号が含まれます。SOTA(Summits On The Air)のコミュニティでは山頂からモールス通信(以下、CW)で海外との交信を楽しまれている様子をよく見かけます。いつか私もCWで遠距離交信に挑戦したいと思っていたので、試験にあわせてモールス符号を学習することにしました。

当初、試験対策として語呂合わせでモールス符号を覚えるつもりでした(合調法という)。ただ、この方法は手早く短期間に覚えられるというメリットがある反面、モールス符号を聞くたびに頭の中で語呂合わせを思い出す必要があるという余計なステップを踏む為、実践向きではないようです。

もう一つの代表的な学習方法が音感法と呼ばれるもので、モールス符号の音を何度も聞いて耳で覚えていきます。この方法は一通り覚えるのに時間がかかりますが、モールス符号音を聞けばダイレクトに文字に変換できるので実践を意識した学習方法だと思います。

将来的なCWの運用を意識していたので音感法で学習することにし、学習教材としてAndroidアプリの「Morse Mania」を利用しました。学習期間は1か月ほどでしたが、アルファベットと数字だけ何とか覚えて試験に臨みました(試験では記号は出題されないようです)。

試験当日

2020年10月31日(土)に日本無線協会本部で行われている当日受付試験で受験しました。”当日受付”とはいうものの、新型コロナウイルスの影響で定員80名に制限されており、事前の電話による予約が必要でした。

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日本無線協会本部を訪れるのは、昨年9月の四アマ試験以来だから1年ぶりです。

試験会場には2人用のテーブルが並んでいるのですが、このテーブルを1人で利用するように席が割り振られていました。

試験時間は1時間10分ですが、30分経過した時点で退出することができます。概ね事前に学習した過去問と同様の出題です。最後に見直しを行い30分が経過したので退出しました。いくつか確信の持てなかった問題を中心に答え合わせをしたところ、恐らく法規は満点、無線工学は1問間違いの結果でした。

当日受付試験はいつもでしたらその日の内に合否発表をしてくれるのですが、今回は新型コロナウイルスの影響で当日の合否発表はありませんでした。試験日から4日後に無線従事者国家試験結果通知書のハガキが届き、無事合格であることを確認できました。

試験から免許証受領までの時系列

日付 イベント 備考
10月31日 第三級アマチュア無線技士国家試験 受験(当日受付) 試験申請書代:120円
試験手数料:5,400円
11月4日 無線従事者国家試験結果通知書 受領
11月5日 無線従事者免許申請(郵送)
※2020年11月5日:追記
免許申請用紙:170円
取次料:350円
申請手数料:1,750円
払込み料金:203円
郵送費:178円
※返信用切手を含む
11月25日 無線従事者免許証 受領
※2020年11月25日:追記

今後の予定

これまでハンディ機で運用を楽しんできましたが、三アマ合格を機にICOM IC-705を購入して、HF帯でのSSBによる運用を始めたいと思っています。将来的にはCWやFT8にも挑戦しようと色々と構想を練っていますが、まずは一歩を踏み出すことができたと思います。

アマチュア無線やSOTA(Summits On The Air)はライフワークとして長く取り組みたいと思っており、知識を深める為に今後2アマ1アマと上級試験にも挑戦していこうと思っています。来年4月はIPA情報処理推進機構)のプロジェクトマネージャ試験を受験予定なので、二アマ試験の挑戦は2021年の8月か12月になりそうです。

SOTA 臼杵山(JA/TK-012)

これまでトレーニングとして標高400m前後の低山を中心に登ってきましたが、だいぶ体も慣れてきたので段々と標高の高い山に挑戦していこうと思います。今回は東京都西多摩郡にある戸倉三山の一つ臼杵山(標高842m)に行きました。

アクセス

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最寄りの駅はJR 武蔵五日市駅です。色々な山に向かう起点となっているようで登山客で賑わっていました。ここからバスで臼杵山の登山口に向かいます。

元郷から登る予定だったのですが、出発が遅れてその方面のバスを逃してしまいました...。初っ端から計画が狂ってしまったのですが、もう一つの登山口である荷田子に向かうバスに乗ることができました。

臼杵山(JA/TK-012)

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少し迷いましたが、荷田子のバス停から少し歩いた所に登山口を見つけることができました。

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登山口からしばらくは急な登り道が続きます...。

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しばらくすると荷田子峠に着きました。ここでいう城山とは戸倉城山を指しているようです。 荷田子峠から先は一部の箇所を除いて比較的ゆるやかな道が続いており登りやすかったです。ただ、頂上までは距離がありますね。

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ずっと木々の中を歩いて眺望はなかったのですが、突如開けた場所に出ました。

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到着しました! バス停から頂上までの所要時間は2時間30分でした。

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頂上はとても狭いです。邪魔にならないように端の方にシャックを設けます。

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山頂は木々に覆われているのですが、隙間から関東平野が一望できます。無線運用のロケーションとしては最適です。

まず1200MHzから運用を行ったのですが、電波は受信できるものの雑音が酷くて聞き取ることができません。かろうじて1QSOはしたものの、その後も雑音は解消できずやむを得ず1200MHzでの運用は取り止めました。このようなことは初めての経験です。アマチュア無線において1200MHz帯は二次業務とされていますが、そのことと関係あるのでしょうか。

気を取り直して430MHz→144MHzと進めて行きます。1時間半ほどで9QSOを行い運用を終了しました。

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帰りは元郷方面に向かいます。山頂から少し歩くと臼杵神社があります。養蚕の神を祀っているそうです。

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だいぶ暗くなってきました。陽も短くなってきたので、これからのSOTA/登山は早め早めに行動していく必要がありますね。

山頂から元郷バス停までの所要時間は1時間40分でした。

元郷方面の登山道は険しく荒れている印象で、個人的には荷田子から登ることをお勧めします。帰りはバスの本数の多い元郷が良いと思います。

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SOTA/登山の際はいつもAPRSの運用を行っているのですが、過去2回(筑波山と晃石山)は失敗していました。今回は原因が判明し正常に運用する事ができました。

使用機材 / 運用記録

■使用機材
・Rig : YAESU FT3D / ALINCO DJ-G7
・Ant : DIAMOND RH770 / SRH951S

■運用記録
・144MHz(FM): 1局
・430MHz(FM): 7局
・1200MHz(FM): 1局

SOTA 晃石山(JA/TG-082)/ 大平山から縦走

栃木県栃木市にある晃石山(標高419m)に行きました。 ここしばらく仕事に関連する勉強を優先していたので、気付いてみれば前回の登山/SOTAから実に3か月ぶりとなりました。

アクセス

最寄りの駅はJR 大平駅もしくは東武大平駅で、徒歩で晃石山の登山口に行くことができます。私は東武大平駅を利用したのですが、JR 大平駅よりも遠くにあり15分ほど余計に歩くことになりました。

晃石山(JA/TG-082)

晃石山は太平山と尾根続きとなっています。SOTA対象の晃石山を直接目指しても良かったのですが、今回は最初に太平山に登り尾根伝いに晃石山へ縦走することにします。

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晃石山は地域で愛されている山のようで栃木市観光協会では分かりやすいハイキングマップを用意しています。ハイキングマップに従い、太平山登山口である客人神社を目指します。

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しばらく登ると茶店が並ぶ開けた場所に出ます。 ここからの眺めは素晴らしく謙信平の名がついています。上杉謙信がここからの眺めの素晴らしさに感嘆したと伝わることから、この名がついたとのことです。 ここで軽く食事をとった後、再び山頂を目指します。

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少し登ると太平山神社があります。

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色々と寄り道をしてしまいましたが、やっと太平山山頂(標高341m)に着きました。山頂には富士浅間神社があります。 当初の見込みより大幅に時間を超過し、新大平駅からここに着くまで2時間40分もかかってしまいました。

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太平山から晃石山へ縦走を開始し、およそ40分ほどで晃石山山頂に到着しました。

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狭い山頂にはベンチが二つあります。時間も遅かったせいか登山客も少なかったので、ベンチを一つお借りしました。

見晴らしが良いことから交信は良好でしたが、だいぶ遅くの到着となり最近では日も短くなりましたので、7QSOで終了とし下山しました。

使用機材 / 運用記録

■使用機材
・Rig : YAESU FT3D / ALINCO DJ-G7
・Ant : DIAMOND RH770 / SRH951S

■運用記録
・144MHz(FM): 3局
・430MHz(FM): 1局
・1200MHz(FM): 3局